駐車場から、突進してくる軽い足音
パタパタパタパタパタパタ笑笑
そおっと玄関を見たら、透けて見えます。
あれ?
と思ったら
ふうちゃん 「こんにちは」
2年生の姉、ふうちゃんです
先生 「ママは?」
ふうちゃん 「車の中、車おっきょる」
先生 「あ、そう
じゃ中に入って先にやって貰うから、どぉぞ」
ふうちゃん、ちょこんと座ったまま
先生 「みどりのノート出して、今日するもの全部だしちゃおっか」
出し終わりノートが開いた頃にママが入ってきました
ママ 「こんにちは」
先生 「はぁい、どーぞ!ふぅちゃんはノート始めてます。」
ママ 「ありがとうございます、さぁあんたも入って用意して下さい」
さぁちゃん、いつもの流れじゃなくて目を丸々してます。
先にお姉ちゃんが始めてるって顔してます。
ママに手伝ってもらい、テキスト、ノート、筆箱が出せたので、始めるスイッチ入りました。
先生 「ノート開けて、鉛筆持って
お姉ちゃん、ト音記号書こう、一人で書ける?」
ふうちゃん 「うん」
でも固まってます
先生 「ごめんごめん、先に薄く書いてあげるから、ちょっとづつ仕上げよね」
ふぅちゃんニッコリ
自分ひとりで大丈夫と意思表示したものの、頑張り屋のお姉ちゃんそうは言ったものの💦どうしよぅの表情
先生 「大丈夫大丈夫(笑笑」
うずまき書いてあげて、
先生 「これえどってて」
横のさぁちゃん
ママ 「違う違う」
先生 「センセ書くよ!線と線の間に丸かいて」
さぁちゃんゆ〜っくりえどってます。
ふぅちゃんは、順調
先生 「渦巻きができたら、次うさぎの耳まで書こう
書くから上からえどって」
ふうちゃん 「うん」
すぐえどれるし、ゆっくり綺麗に書いてる
さぁちゃんはママと
ママ 「あーはみ出した!
おっきく書こう!」
とアドバイスしてくれてます。
先生も見守りながら
次は線の真ん中に丸、お団子になる丸を書きました。上半分が巨大化したら
ママ 「いかんだめやって」
と消しゴムで消して書き直してます。
ふぅちゃんにはト音記号全体を書いて貰いました
先生 「あれれ、ここからあっちにいってしまったから、直して書こう」
ふうちゃん 「うん」
ト音記号の上の方、らせん状に書くのって、慣れるまで少し練習しないと書きずらいんです。
ふうちゃんは、すごい頑張り屋さんなので筆記も嫌な顔はせずに、コツコツやってのけます。
さぁちゃんも線の間の丸、丸の真ん中に線を刺すたまごの丸が仕上がり、先生がドレミファソの音符を書いてあげました。
先生 「この音の上にドレミ書ける?」
と、ガイドラインを点々で書いて上げました。
ママが横で手伝ってくれます、幼児さんの時は助かります。
先生 「ふうちゃん、ドからソまでの音をカードを手本にしてかこう!」
一音づつのカードを見せながら、写し終わりました。
さぁちゃんも、先生が書いて上げた音符の下に、音の名前を書き終えた頃、先生はピアノの前に立ちます。
先生 「音だすよ、ポーン♪、これはド!」
ポーン♪、これはレ
ポーン♪、ミ
ポーン♪ これファ
ポーン♪ソ
じゃ歌って!
先生 ポーン♪
姉妹 ド
先生 ポーン♪
姉妹 レ〜♪〜
ちいちゃな声
先生 「聞こえる声出そうか!?」
ポーン♪
ふうちゃん「ド!」
ふぅちゃんの声が大きくなりました。
ポーン♪
姉妹 「レ!!」
ポーン♪
姉妹 「ミィー!」
ポーン♪
姉妹 「ファーーー!!!」
ポーン♪
姉妹 「ソォ!!」
先生 「よくできましたー
またつぎもやろうね
ポケットの歌でリズムしようか」
準備をしながら、声かけします。
先生 「さぁちゃん数決めて」
ママとこそこそ話してます。
ママ 「はい、言ってよ」
先生 「数が多いと叩きにくいから‥‥」
と喋り終わらないうちに
ママ 「はいっ」
その号令で
さぁちゃん 「30!!!!」
先生 「ひゃー凄い、ほんと?いける?」
姉妹 「うん」
先生 「じゃ行こうか
せーの」
みんな 「♪もひとつ叩くとビスケットは30」
先生 「数えてあげないよ」
姉妹 「パンパンパンパンパンパンパンパン
パンパンパンパンパンパン〜♪」
ふうちゃんとママの手拍子の数はバッチリ!
さぁちゃんと先生は数が合わず、2人ともバラバラに終わります。
みんなで大笑い
さぁちゃんは間違ったのに、ものすごい満足な顔
先生もできず、仲間が増えたからかな?!
先生 「やり直しするね
回数数えるよ!♪もひとつ叩くとビスケットは30」
先生 「1.2.3.4.5.‥」
これに合わせ全員、30のカウントで鳴り止みます。
先生 「いけたね」
さぁちゃんの楽しそうな顔が印象に残ります。
四分休符のカードを見せます。
先生 「今度は、このカードのウンをします」
ふぅちゃんをちらっと見て、
間違ったらいけないからと、と
言う間もなく、
ふうちゃん 「よんじゅーーー‼️」
先生 「きゃぁ、音がない休符やから気をつけてやろうね」
先生 「♪もひとつ叩くと休符はよんじゅ!」
ママも参加してくれてます。
ふぅちゃん、さぁちゃん、先生の4人が緊張感溢れる笑みを浮かべて
グーを上から下へ40回
みんな 「うん うん うん うん〜♪」
できたら、みんなで拍手喝采
お姉ちゃん、ニコニコ、
さぁちゃんも満足したところで
先生 「次ー、お稽古始めよう」
言い終わらないうちに、椅子によじ登り始めました。
先生が楽譜を用意しながら
譜面台へ広げます。
まずは、いつもの確認
先生 「右手あーげて」
左が上がりました。
先生 「ママは右にいるよ、右はママの方」
ここで右手を確認したら後は間違いません。
先生 「では右手上げる」
さぁちゃん、右手を上げました。
先生 「グーして黒鍵タッチ」
さぁちゃん、ゆーっくりタッチ
先生 パチパチ👏
左手上げて、白鍵盤タッチ
さぁちゃん 左手で鍵盤にタッチできました、何回か繰り返してみます。
クリアーできています。
次は前にした、
クラクションの音を出す場所の確認です。
先生 「黒鍵盤の2つのグループを見つけてね」
さぁちゃんがまず一個見つけました。
先生 「はい鳴らして」
さぁちゃん 「ぶー♪」
先生 「じゃあ、親指さん、そのままドにタッチ」
さぁちゃん迷わず、ドにタッチ
さぁちゃん 「ドー♪」
先生 「そうそう、じゃ他にもいっぱいあるから、探そう」
と言うと、目が光ります。
さぁちゃん 「ぶー♪
2個目、3個目、4個目〜♪」
先生 「じゃあ、親指下ろして鳴らすよぉ」
さぁちゃん 「ドー!」
他の場所にあるドを探す練習です。
全部で8個の黒鍵を見つけて
ドを、鳴らしてくれました。
ちらちらと、ママを見ちゃうけど
ドレミファソを弾く前練習です。
先生 「グーして、お指広げるね
親指がど!」
さぁちゃん 「ドー♪」
先生 「じゃおかあさん」
さぁちゃん 「レー♪」
先生 「おにいさん」
さぁちゃん 「ミー♪」
先生 「お姉さん」
さぁちゃん 「ファー♪」
先生 「あかちゃんで5」
さぁちゃん 「ソー♪」
さぁちゃん、ほっとした顔をしました。
先生 「じゃテキストあけるね」
早速
右手用意しました
さぁちゃん 「ドドドーウンドドド〜♪」
先生 「うわぁ、よくできたね
次、左手があるよ?!」
さぁちゃんうなづくので、弾いてもらいます。
左手で
さぁちゃん 「ドドドウン〜♪」
集中して、よくできましたので
お姉ちゃんと交代。
先生 「ふぅちゃん、今日はピアノでやろうね」
うんとうなづきながらやってきました。
うちはエレクトーンがありますから、鍵盤が重たいかな?と感じたら、エレクトーンで音符の練習をします。
ピアノに座ります。
ピアノの音、うまくふうちゃんは鳴らすんです。
先生 「じゃ音鳴らすね」
グーしてふぁっと鍵盤に置くよ
ふうちゃん 「ふわぁ」
先生 「バッチグー!
じゃドから」
ふうちゃん 「ド〜♪」
先生 「次」
ふうちゃん 「レ〜♪」
先生 「はい」
ふうちゃん 「ミ〜♪」
ソーまで弾ききりました。
大きく鳴らさなきゃと思うと、
指が反り返ります。
ふぅちゃんに、こんなアドバイスしてみます。
先生 「ふうちゃん、鍵盤の下にビー玉があると思って落とそうか」
ふうちゃん 「うん」
先生 「はい」
ふうちゃん 「ドー♪」
先生 「はい、落ちたよ!
次は?」
ふうちゃん 「レ〜♪」
先生 「よし。次」
ふうちゃん 「ミ〜♪」
先生 「次どうかな?」
ふうちゃん 「ファ〜♪」
先生 「よしよし、最後」
ふうちゃん 「ソ〜♪」
先生 「ひとつづつ丁寧にひけたよ」
ここで、音当てをしてみました。
先生 「ドレミファソを弾きますから、音を当ててね」
ポーン♪
悩むふうちゃん
先生 「もう一度」
ポーン♪
自信がないので、首を傾けて
ふうちゃん 「レ?」
先生 「先生のお指見て
ポーン♪
何の音だった?」
ふうちゃん 「レ」
先生 「そう!できたよ!
何問クイズだそうか?」
ふうちゃん 「2個」
先生 「ポーン♪」
ふうちゃん 「ド」
先生 「できた。正解
次」
ポーン♪
ふうちゃん 「ミ?」
先生ポーン♪
ふうちゃん 「レ?」
先生 「先生が弾いてるお指見てくれる?」
ポーン♪
ふうちゃん 「ソォ」
まだ習い始めで、音当てでは、はしゃがないの巻
先生 「テキストの、ドを弾く曲する?」
ふうちゃんはうなずきます。
このあいだした、ドドドウンのテキスト曲を弾いてもらいます。
先生 「先生から先に弾きます。合わしてね。ふうちゃん何回弾くんだっけ?」
リピートする繰り返しがあります。
ふうちゃん 「いち、にい、さん…9回」
先生 「そうそう、じゃ合わしまーす」
ふうちゃん 「ドドド〜〜♪」
問題なくクリア。
よくできました。
先生 「じゃ今日はメロディを弾いて貰う曲しようか?この曲どう?弾く?」
ふうちゃん 「弾く!」
先生 「じゃドレミファで歌うね」
先生 「レレドド〜♪
ふうちゃん、弾けそう?」
ふうちゃん 「うん」
先生 「では」
用意して鍵盤に手を置きます。
先生が指で楽譜の音を指しながら歌うと、ふうちゃんも一緒に弾いてくれました。
もう一回弾いてみて。
今度は、ひとりです。
ふうちゃん 「レレドド〜♪」
迷ったり、止まれば、楽譜を指して歌ってあげます。
最後までひけました。
次回は先生の伴奏に合わせていきます。
最後は先生がふうちゃん用に書いた「魔女の宅急便」です。
早速弾いて貰います。
弱起の楽譜は、リズムが簡単じゃないので
先生 「ふうちゃん、ここやりくいけど、どうする?」
ふうちゃん 「弾く!」
先生 「そっかじゃ始めよう。
先生はドレミを歌いながら弾くからね、
いちにちはい」
ふうちゃん 「ソ、ドドド〜♪」
先生 「じょうず!」
リズムもあわてずに、ちゃんと弾けました
ふうちゃんの顔がほころびました。
先生 「ふうちゃんうまいやん、練習いっぱいしてきたん?」
ふうちゃん 「うううん、練習してない」
先生はがくっとしながら
先生 「そうなんや、でもうまくなってるよ
またやろうね」
先生 「今日は何歌いたい?」
ふうちゃん 「アルプス一万尺」
先生 「今日はアルプス一万尺にしよう!」
ママ 「先生、妹のワーク、カエルの歌、どうしたらいんですか??」
やり方を伝えてなくて、姉のレッスンに入り尋ねらなかったんです。ママごめんなさい。
先生 「次回に歌いながら仕上げるね。ごめんね
歌うから来てくれる?」
アルプス一万尺を、歌いながら手拍子や、足でリズムを取ってもらいました。
今日もちゃんとお片付けをして、終わりました。
ママ 「ほら何て言うの?」
ふうちゃん 「ありがとうございました、さよなら」
さあちゃんは向こうを向いて
さぁちゃん 「ありがとうございました」
ママ 「ちゃんと先生の方を向くんやろ」
向きを変えたさぁちゃん
さぁちゃん 「ありがとうございました♪さようなら」
にっこりしながら部屋から出ます。
ママ 「ありがとうございました、また来週お願いします」
先生 「はい、さよなら」
回数を重ねるごとにできることが増え始めています。
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